原田 康子さん 『挽歌』
読書が 大好きな私。
好きな作家は たくさん いるけれど。
でも、最初に 浮かぶのは 原田 康子さん。
『挽歌』は 特に好き。
胸の奥に グサッと刺さった。
初めて 読んだのは 高校2年生。
何度 読んでも 胸が サワサワする。
原田さんの作品は 冬の匂いがする。
舞台が 北海道だからかな。
色は 白じゃなくて グレー。
どこか暗くて。皮肉っぽくて。
健康的な生活が つまらなく思えた。
若い頃は 特に。
平凡な自分を 嫌悪した。
最近、老眼が ひどくなって、
あまり 読書をしなくなった。
文庫本は 特に 見え難くて。
その代り、携帯小説を 読む。
キュンキュンして、結構 楽しいよ。
憧れとか、ときめきって
いつの時代も 同じなんだなあ。
だんだん 遠くなって 忘れてしまうけれど。
時々、振り返って 思い出すのも いい。
でも。やっぱり。
私の中で 『挽歌』を超える作品には
まだ 出会っていない。
だから ずっと 残っていくのかな。
亡くなられた後も 受け継がれて。
それが 娯楽と 芸術の違いなのかな。
何となく、父を思う。
昨日、金田正一さんの訃報を 目にしました。
86才だったそうですね。
生きていれば 私の父も 今年86才。
同じ年だったんだぁ…
父は 65才の誕生日の 10日前に亡くなりました。
風邪の菌が 脳に入り、
突然 倒れて、意識が戻らないまま
1週間後に 息を引き取りました。
倒れる前日まで 働いていた父。
亡くなった後にも お給料が 振り込まれて
家族を 驚かせました。
単純で、短気で せっかちで。
小さい頃は よく叱られました。
優秀でもなく、裕福でもなく…
でも、マイホームを建てて
兄と私に、大学を卒業させてくれて。
高校生の頃は、ひどく反発しました。
家族思いの父が 鬱陶しくて。
とても急な死で。しかも若過ぎたから。
今 元気だったら 86才。
どうしていたかな。
ご飯が 大好きだった父。
毎回、必ず2杯は食べていました。
おかずに文句は 言わないけれど
ご飯が足りないと とても怒っていました。
父がいた頃 我が家には、
家庭用精米機なんて なくて。
父は、重い 米袋を持って
道端の 無人精米機まで 行っていました。
今、元気だったなら
いつも 精米したてのご飯を
炊いてあげられたのにねぇ…
86才の父が 美味しそうに ご飯を食べる顔を
想像すると 笑ってしまいます。
だんだん 父が 亡くなった年に 近付いてきて
思うことは たくさん あるけれど。
感謝や後悔を 乗り越えて、
いつも 父の笑顔だけを 思い出していたい。
ご飯 あまり好きじゃないんだけど…
私は ご飯が 好きじゃない。
そう言うと、いつも 変な眼で見られる。
『日本人なのに!』とか。
『いつも 何食べているの?』とか。
でも ご飯は 炊きますよ!
主人が ご飯 大好きだから。
朝から 中学生なみの 大きな おにぎり。
昼は ご飯 たっぷりの お弁当。
お米は 農家の従兄弟から 買っている。
彼岸明けの頃 1年分 届く。
大量の玄米。。。
秋は お米の収納で 良い汗を流す!
従兄弟曰く、
『うちの米は そんなに 良い米じゃないよ。
一応、コシヒカリだけどね。』
主人は 美味しいって 食べているから。
我が家の自慢は 精米したて で ご飯を炊くこと。
家庭用精米機を 使っているから!
いつも 新鮮な つきたてのお米が 食べられる。
家庭用精米機って それほど高価じゃないのに
使っているお家って 意外と少ない。
すごく 便利なのに。
絶対、おススメです!!
基本 私は パン食だから。
あまり ご飯、食べないけどね。
もの思う 秋
今週のお題「○○の秋」
年々、毎日が早く過ぎる。
ついこの間 紅葉を 見に行ったのに。
もう、一回り 季節が 回ってしまった。
空気が乾いて、心地よい気温になって。
食べ物が美味しくて、体を動かしたくなって。
でも老眼で 大好きな読書は 億劫になった。
だからっていうわけではないけれど、
秋の夜長に 色々な事を思う。
セカンドライフが 近付いてきた この頃。
これから 何をしよう、とか。
まだ、何か 新しいことが できるかな、とか。
最近、妙に 高校生の頃を 思う。
あの不安定で 純粋で 残酷だった頃を。
好奇心が強いくせに 臆病で。
大人ぶってみるくせに 大人が嫌いで。
毎日が長くて とても贅沢な時間だった。
いつも 大袈裟に悩んでいて。
あの頃 お世話になった先生は 元気かな。
もう 退職している年齢だけど。
放課後 教室で ビンタしてくれた先生。
化粧している所を 見つかって。
今なら 暴力教師とか 言われちゃうのかな。
あの時、先生を恨まなかったけれど。
自分が 悪いって わかっていたから。
叱られて当然だって 思っていた。
家に帰っても 親には 言わなかった。
もう一度 親に叱られるから。
自分が悪いって わかっていたから。
今の子供は 叱った先生を 恨むのかな。
自分が 悪い事をしても。
親も、叱ってくれた先生を 訴えるとか。
何かが違うと思うけど。
それも 時代の変化なのかな。
それじゃ 先生は 何を教えるのだろう。
生徒と 心を通じ合えるのかな。
そんな事を 取り留めもなく 考える。
秋だから。
愛犬と ドッグスクール
私の アイドルは 愛犬のルカ。
ホームセンターの ペットコーナーで
ガラスケースの外、ゲージに入っていた。
生後9か月になっていたルカは
いわゆる売れ残り。
破格の値段が 表示されていた。
9か月といっても まだ幼くて。
一目惚れして 家族になったルカ。
ペットショップ生活が 長かったせいか
ゲージが好きで、お散歩が嫌い。
我が家に来て3日間は 何も食べなかった。
とても心配したけれど。
4日目、覚悟を決めたのか
急に食事をして、活発になったルカ。
大人ばかり家族だから
自由に 天下を取っているけれど。
3年前、近所にドッグスクールができて。
私達が 家を空けるときは お世話になっている。
お留守番をかねた 短期訓練ばかりで
先生には 申し訳ないんだけど。
本当は 1ヶ月くらい続けて
計画的な訓練をすると お利口になるらしい。
でも、でも!
ルカは とても頑張っていて。
訓練に行った後は お利口になって帰ってくる!
まもなく10才のルカ。
人間でいえば 50代なかば。
私と同年代!
今まで 家で 好き勝手 していたのに
いきなり 学校に 行かされて
色々、訓練されて!
どんな気持ちなんだろう。
そもそも、ペットショップにいた頃も
一緒に来た 犬たちが どんどん売れていって。
ずっと残っていた時
どんな気持ちだったのだろう。
我が家に来て、
ルカは 幸せだったのかな、とか。
考えると 少し 切なくなる。
最近は 寝てばかりだけど。
疲れるんだよね。わかるよ。
同年代だから!
剣道に 明け暮れた 5年間
今週のお題「部活」
今から20年近く前、
子供達が中学生だった頃。
中学に入学した娘は、剣道部に入ると言った。
剣道 未経験の娘。止めたけれど!
2才違いの息子は 小学校入学前から 剣道を習っていて。
2年後、息子が中学生になれば 多分 剣道部に入るから。
頑張り屋で 融通の利かない娘。
調子が良くて 努力が嫌いな息子。
同じ部活に入ったら、絶対に モメるから!!
「大丈夫!弟が入るまでに
私は弟より強くなる。」
朝練、放課後の部活、夜は道場。
頑固な娘は 宣言通り、努力を開始した。
朝から晩まで 剣道、剣道!
思い防具を 自転車の荷台に くくり付けて。
汗で重くなった剣道着の洗濯。
小手と面には ファブリーズ。
それでも 家の中は 剣道場の臭い。
努力が実って 1年生の秋から レギュラーに選ばれた娘。
田舎の中学の 弱小チームだったけれど。
それからは 試合の送迎、お弁当。
小学生の息子の 試合にも付添って。
秋は 毎週のように遠征試合。
自分が剣道をしているくらい、剣道には詳しくなって。
昔、”おれは男だ!”っていう ドラマが大好きだった私。
今は 千葉県知事の 森田健作さんが 剣道部で。
剣道着姿が とてもカッコ良くて!
だから 息子に剣道を 習わせただけなのに。
ドップリと、家中で 剣道に振り回されて!
先鋒 次鋒 中堅 副将 大将
子供なりに 自分の役割を 理解して、
自分を抑えて、チームの為に戦う。
自分の試合を 終えて、下がる選手と次の選手が
小手ごしに タッチする姿が 大好きだった。
勝ち知らずだった 娘の中学。
1回戦を突破した時は 優勝したような喜び様で。
ちょっとしたタイミングで
強豪チームから 一本取ったことも。
剣道中心の生活だったけれど。
それ以上の たくさんの感動を もらいました!
でも、
2年後 入部した弟は やっぱり 強かった!
娘は かなり頑張ったけれど。
6年のキャリアは なかなか越えられない。
娘は 学校から帰ってくると 息子に文句!
「どうして 真面目に 練習しないの!」
「いちいち、うるさいよ!」
「何で、先輩より先に 水飲むの!」
「いいじゃん。俺より強い奴、いないんだから。」
こんなことになると わかっていたから。
だから娘を 止めたのに!
「いい加減にして!
家に 部活、持ち込まないで!
娘が 引退するまでの 半年間
ゴチャゴチャ!グズグズ!
娘が 引退してからは だいぶ楽になりました!
中学で やり切った娘は
高校生で 剣道は続けなかったから。
息子の最期の試合。
私の心に ずっと流れていました。
子供との時間って、
過ぎてしまえば あっという間。
その時は 夢中で。
忙しくて、イライラして。
でも今は ただ懐かしい。
剣道に明け暮れた5年間。