何となく、父を思う。
昨日、金田正一さんの訃報を 目にしました。
86才だったそうですね。
生きていれば 私の父も 今年86才。
同じ年だったんだぁ…
父は 65才の誕生日の 10日前に亡くなりました。
風邪の菌が 脳に入り、
突然 倒れて、意識が戻らないまま
1週間後に 息を引き取りました。
倒れる前日まで 働いていた父。
亡くなった後にも お給料が 振り込まれて
家族を 驚かせました。
単純で、短気で せっかちで。
小さい頃は よく叱られました。
優秀でもなく、裕福でもなく…
でも、マイホームを建てて
兄と私に、大学を卒業させてくれて。
高校生の頃は、ひどく反発しました。
家族思いの父が 鬱陶しくて。
とても急な死で。しかも若過ぎたから。
今 元気だったら 86才。
どうしていたかな。
ご飯が 大好きだった父。
毎回、必ず2杯は食べていました。
おかずに文句は 言わないけれど
ご飯が足りないと とても怒っていました。
父がいた頃 我が家には、
家庭用精米機なんて なくて。
父は、重い 米袋を持って
道端の 無人精米機まで 行っていました。
今、元気だったなら
いつも 精米したてのご飯を
炊いてあげられたのにねぇ…
86才の父が 美味しそうに ご飯を食べる顔を
想像すると 笑ってしまいます。
だんだん 父が 亡くなった年に 近付いてきて
思うことは たくさん あるけれど。
感謝や後悔を 乗り越えて、
いつも 父の笑顔だけを 思い出していたい。