東野 圭吾 の 『 卒業 』
今週のお題「卒業」
色々な 卒業が あるけれど。
東野 圭吾さんの 『 卒業 』は 外せない!
東野 圭吾さんの 作品の中では
案外、評価が 低いけれど。
私は、これが 一番 好きです。
何と言っても 大学生の 加賀 恭一郎 が 良い。
初々しくて、切なくて。
読み返すたびに 加賀さんの 魅力を 発見する。
剣道 とか 茶道とか。
音のない 世界の 臨場感。
登場人物も 魅力的で。
南沢先生、佐山刑事、寺塚君。
あれっきり 姿を見せない 沙都子。
ドラマなら 誰を 配役にするか
考えるのも 楽しい。
初期の 作品だから 時代背景は 古いけれど。
その辺も 青春時代と 重なって 共感できるから。
何度 読んでも 切ない気持ちになる。
「卒業までには…」と言う 沙都子に
「まるで 何か良いことでも
あるみたいに 思っているんだな 卒業したら…」
卒業って 節目だけど。
クールに 受け止めようとする 加賀さんの
抑えた感じ とか、醒めた感じ とか。
本当に 大好き!
新参者の 加賀 恭一郎の
温かい 優しさの 原点。
老眼で 読書は 辛いけど。
この季節だから また 読んでみようかな。